福岡の賃貸契約で見かける「敷引」とは?

福岡で賃貸契約を結ぼうとする際、たまに見かける「敷引」の意味をご存知でしょうか?敷引は、福岡や関西で見られる賃貸契約を結ぶ際の慣習です。契約の際によく目にする言葉として敷金と礼金がありますが、福岡で賃貸契約を結ぶ際は、敷引も知っておくといいでしょう。

(1)「敷金」「礼金」「保証金」「敷引」それぞれの意味
賃貸契約を結ぶ際に必ずと言っていいほど目にするのが、敷金、礼金です。さらに、福岡では保証金、敷引という言葉も目にすることがあります。それぞれの言葉の意味を正確に把握しておくことで、契約を結ぶ際の不安を解消できるかもしれません。

・敷金とは
貸主への預り金のことを指します。主に退去時の修繕に使用されます。

・礼金とは
戦後の慣習の名残です。預り金ではないため、退去時の返金はありません。

・保証金
貸主への預り金のことを指します。主に家賃を滞納した際に使われます。

・敷引
賃貸契約を結んだ際に決めた金額を、退去時に差し引くことを指します。主に修繕費用として使われます。

(2)福岡における賃貸契約の慣習も知っておこう
敷引は関西や福岡で見られる慣習ですが、年々減少傾向にあります。現在では敷金、礼金などの初期費用の負担を減らす傾向が強く、借り手にとっては借りやすくなってきています。ただし、完全に敷引の制度がなくなったわけではありませんので、その言葉の意味を知っていると契約内容も把握でき、安心して契約を結べるでしょう。